出産・育児支援制度のポイントをわかりやすくまとめた

支援制度を知るうえで大事なこと

大事なのはもれなく申請・利用すること!そのためにはざっくりでもいいのでどんな制度があるかを知ること

自治体によって支援内容が違うものもあるし、細かいことは各申請先や問い合わせ先で教えてくれるので、ざっくりと知っていればOK!丁寧に訊けば窓口の人も親切に教えてくれます。妊娠・出産の時期はなにかと忙しいし、さっさと窓口に行ってわからないことを訊きまくりましょう

僕自身双子の妊娠がわかった時に真っ先に湧き上がったのはお金の不安でした。どんな支援があるんだろうとネットで調べると、細かく解説してるページが沢山ひっかかります。

それらのサイトと同じ情報を載せても意味が薄いので、このページでは概要を把握するためにあえて超簡単に紹介します。各制度の末尾に公式サイトへのリンクも張っています。支援内容は頻繁に変わるので、最新の正確な情報を知りたいなら公式サイトで確認しましょう。

高額医療費の自己負担限度額

  • 健康保険(国民健康保険でもOK)に入っていたら、保険適用内の医療費が高額になれば、一月あたり大体9万円を越えた額は基本的に返ってくる。もちろん双子出産によくある帝王切開も保険適用内。
  • いくら返ってくるからといって一旦払うのも嫌だという場合は「限度額適用認定証」を事前に発行してもらう。発行申請はとりあえず病院に相談
  • 事後に返金されればいいという人でも、そのメリットは無いので「限度額適用認定証」を取っておいたほうがいい。
  • 公式サイト

産前産後の休業中にもらえる出産手当金

  • 会社員や公務員の妊婦さんは出産の前後で休むことができる。(産休)
  • その休んでいる間は、もらっていた給料の3分の2程度のお金をもらえる
  • もらえる期間は出産予定日の6週前(双子の場合14週前)から出産日の後8週の98日(双子の場合は154日)
  • 基本的には早産の場合でも出産予定日の14週前からしかもらえないが、帝王切開など事前に計画的に出産予定日を早めている場合は、その早めた日の14週前からもらえる場合もあり、社内の規定しだい。双子出産は出産予定日を早めることがほとんどのはずなので、このへんは会社、病院に相談しまくろう
  • ちなみに産休中にも給料をくれる太っ腹な会社もあるようで、その場合はこの手当金はでなかったり減額される。
  • まずは総務などの担当部署に相談して社内の規定や金額などを確認してもらうべし。
  • もらえる手当金に税金はかからない
  • 公式サイト

傷病手当

  • 会社員や公務員の妊婦さんが病気や怪我で連続して4日以上休んだ場合(土日祝日などの公休日を含んでも可)に4日目から支給される。ただし4日目以降を有給休暇にするとその休みには給料が支払われていることになるので傷病手当は受けられない。
  • 最長1年6ヶ月
  • 受給額はもらっていた給料の3分の2程度
  • 傷病手当金の額が上記出産手当金の額よりも多ければ、出産手当金に加えてその差額をもらえる。出産手当金が同額、または傷病手当金より多ければ傷病手当金はもらえない。
  • 会社の担当窓口に相談すべし。
  • もらえる手当金に税金はかからない
  • 公式サイト

出産育児一時金

  • 出産したら一児につき42万円もらえる。双子の場合は84万円。
  • 病院に払う出産費用と差し引きして差額だけもらう(足りない場合は払う)こともでき(直接支払制度)、そのほうが申請作業とかが楽なので、出産が近くなったら病院に相談すべし。
  • 直接支払制度を利用した場合に、病院へ支払う費用が一時金の額より少なかった場合は、差額がもらえる。公式サイトのここを参照
  • 差額を受け取るには、支払の3ヶ月後くらいに郵送で支払決定通知書と差額受取の申請書が送られてくるので、それを待ってからが楽。早くもらいたい場合は、健康保険の窓口に問い合わせれば申請方法を教えてくれる。
  • もらえる一時金に税金はかからない
  • 公式サイト

育児休業給付金

  • 会社員の人は子供が1歳になるまでの好きな期間会社を休むことができる。お父さんでも両親ともにでもOK。(育休)保育所に入りたくても入れない場合は1歳6ヶ月まで。両親とも育休をとる場合は1年2ヶ月まで延長可能。
  • その休んでいる間のうち最初の6ヶ月は、もらっていた給料の3分の2程度のお金をもらえる。その後は2分の1程度のお金がもらえる。もちろん両親ともに育休をとっている場合は両方とももらえる
  • 育休中にも給料をくれる太っ腹な会社もあるようなので、それも含めて総務など会社の担当部署に相談すべし。
  • もらえる給付金に税金はかからない
  • 公式サイト

育休中の保険料の免除

  • 育休中の人は、休んでいる間健康保険料と厚生年金保険の保険料が免除になる。
  • 育休申請とともに会社の担当部署に相談すべし。
  • 公式サイト

児童手当

  • 3歳までは月額15000円、それ以降中学卒業までは月額10000円が支給される。合計すると一人あたり15歳までで総額200万円ほどもらえる。
  • 役所に問い合わせるべし。
  • もらえる手当金に税金はかからない
  • 「児童手当 広島市」などで検索すると各自治体の公式サイトにヒットするはず。

勤務時間の短縮などの措置

  • 3歳未満の子供がいて働く人は1日6時間程度の短時間勤務にすることができる
  • これも会社の担当部署に相談すべし。
  • 公式サイト

育児時間の取得

  • 0歳児の子供がいるお母さんが働く場合、休憩時間の他に一日2回、30分以上の育児時間という勤務しない時間を取ることができる。
  • これも会社の担当部署に相談すべし。
  • 公式サイト

時間外労働と深夜業の制限

  • 小学生未満の子供のいる働くお父さん、またはお母さんは、請求すれば月間24時間、年間150時間を超える残業、午後10時〜午前5時の労働をしないでよくなる。
  • これも会社の担当部署に相談すべし。
  • 公式サイト

看護休暇

  • 小学生未満の子供の病気、怪我、予防接種、健康診断などの場合は1年で5日間休暇がとれる。対象の子供が二人以上いる場合は10日間とれる。
  • これも会社の担当部署に相談すべし。
  • 公式サイト

医療費助成

  • 医療費を一部、または全部を公費で負担してくれる
  • 乳幼児、ひとり親家庭、障害児が対象となる場合が多い。
  • 自治体によって違うので、知りたい場合は役所に問い合わせるべし。
  • 「医療費助成 広島市」などで検索すると各自治体の公式サイトにヒットするはず。

小児慢性特定疾病医療費助成

  • 特定の慢性疾病(白血病や気管支喘息など)にかかっている18歳未満の子供の治療費を公費で負担してくれる。
  • 公式サイトで対象疾病を確認できる。

未熟児養育医療

  • 出生時の体重が2000g以下、または身体の発育が未熟なまま出生した乳児の医療費を公費で負担してくれる。
  • 未熟児はとてもお金がかかるので、この制度を利用しない手はない。未熟児が生まれたらすぐに、医療費助成制度のことと合わせて病院と役所に問い合わせるべし。
  • 「未熟児養育医療広島市」などで検索すると各自治体の公式サイトにヒットするはず。

その他色々

  • お母さんが会社員や公務員である場合、所属先によって色々な独自の支援があったりするので、必ず担当部署の人に相談すべし。
  • 自治体ごとに色々な支援があるので「自治体名 出産 支援」などで検索すべし。

税金について

各項に書いたように支援制度でもらえるお金に税金はかかりません。ただちょっと気をつけたいのが住民税です。住民税は前年の所得から計算された税額を今年払うという仕組みです。

つまり、今年課税対象所得がない(育児給付金などしかもらってない)場合でも、前年に会社員として給料をもらうなどのなにかしらの収入があれば、今年住民税を払わなくてはいけません。貯金しておくか、育児給付金から払いましょう。

思ったこと

少子化の影響か、色々な支援制度がありますね。若いころは国という存在のありがたさを感じることは少なかったですが、歳をとるにつれ感謝の心が生まれます。弱い者でも安心して行きていけるようになっていくことは、文明の凄い進化だと思います。おおげさか。

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