カレールーの添加物についてもどうぞ
食パンの添加物についてもどうぞ結局どれがいいの?まず結論から教えてスーパーで買えるような主要メーカーどれもこれもなかなかに添加物が入ってますね。これだとどれを選んでも一緒な感じですね。それでもあえて選ぶとすれば、添加物が3種類(カラメル色素、酸味... 安全なのはどれ?市販カレールーの添加物を調べて比較! - 人イロ |
結局どれがいいの?まず結論から教えて
最初に断っておきますと、あくまで原材料欄から読み取れる範囲での判断です。
まずは順位。
- 超熟国産小麦 敷島製パン(pasco)
- 金の食パン フジパン(セブンイレブン)
- 超熟(ノーマル) 敷島製パン(pasco)
- うるもち食パンフジパン(セブンイレブン)
- 上記以外(どれも似たようなもの)
一番良いと思うのは最もシンプルな原料で出来ているpascoの超熟国産小麦です。マーガリンを使っていないため、健康に悪影響があるとされているトランス脂肪酸は一番少ないはずです。そして国産小麦なので、長期輸送のためのポストハーベスト農薬も使われていないと言っていいでしょう。
二番目はセブンイレブンで売っている金の食パン。トランス脂肪酸は少ないでしょうが、多分輸入小麦なのでポストハーベスト農薬についてはわかりません。
この二つはちょっとお高い。
そこで経済的なものをという方は、普通の超熟が良いです。マーガリンも輸入小麦も使っていますが、それでも他社メーカーのものよりはシンプルな材料です。同様にセブンイレブンのうるもち食パンもシンプルな原材料です。
それ以外はどれも似たようなものだと思います。
日本で流通している有名メーカーのものは、全て国の基準を満たした安全性の高いもの、とされています。実際、食パンが原因とされる健康被害も報道された記憶はありません。こんな調査をしてみた僕自身もあまり気にせず今後も食べると思います。
ただし「害がない」とされていたものが、後になって有害の可能性を指摘されることもあります(例「エコナ油」)。原材料に書いてある良くわからないものにも不安を感じるかもしれません。
大して値段も入手性も変わらないなら、超熟を選んでおくといいんじゃないでしょうか。なんか敷島製パンの回し者みたいですね。僕は広島の人間なのでタカキベーカリーを応援しているんですが。がんばれタカキ。
以下、各商品の添加物の一覧と、添加物が人体に与える害についてを書いています。
各食パンとその添加物の一覧
各添加物について
カレールーのページにも書きましたが、どの添加物も基本的には健康被害がないと国が定めた基準を守って使われているかぎりは、大きな問題はないんでしょう。ただ使っていないに越したことはないのでは、というのが人情ですよね。
イーストフード
パンの発酵を促すために使用する添加物の総称。認可されているものは10品目以上あるが表示はイーストフードで良く、そのどれを使っているかは原材料欄からはわからない。
安全性は極めて高いとされている。JECFAの安全性評価でも「制限を設ける必要がない」または「70 mg/kg体重/日」とされている。普通の量のパンしか食べていない場合は全く問題ないという評価。
(参考:wikipedia「イーストフード」)
(参考:「JECFA安全性評価-指定添加物」)
ショートニング
主に植物油から工業的に作られ、ラード(豚の油)の代用品として使われる。
液状の植物油を固形状にするため、水素添加という化学処理を行うが、その際にできるトランス脂肪酸が心臓疾患などの引き起こす可能性が指摘されている。
(参考:wikipedia「ショートニング」)
(参考:wikipedia「トランス脂肪酸」)
マーガリン
主に植物油から工業的に作られ、バターの代用品として使われる。
ショートニングと同様、液状の植物油を固形状にするため、水素添加という化学処理を行うが、その際にできるトランス脂肪酸が心臓疾患などの引き起こす可能性が指摘されている。
(参考:wikipedia「マーガリン」)
(参考:wikipedia「トランス脂肪酸」)
ファットスプレッド
マーガリンに水分を混ぜ合わせたもの。
マーガリンと同様、液状の植物油を固形状にするため、水素添加という化学処理を行うが、その際にできるトランス脂肪酸が心臓疾患などの引き起こす可能性が指摘されている。
(参考:農林水産省「マーガリン類の日本農林規格」)
(参考:wikipedia「トランス脂肪酸」)
乳化剤
水分と油脂を安定的に混ぜるために使われる。(マヨネーズは酢と油が分離せず安定的に混ざっているが、それはマヨネーズの原料である卵黄に、天然の乳化剤であるレシチンが含まれているから)
食品に使用する場合は乳化剤と表示されるが、洗剤などに使用される場合は界面活性剤と表示される。水と油の両方に馴染むため、洗剤として油汚れを水で落とすことができる、というわけ。
食品への使用が認可されているものには、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなど色々あるが、原材料には乳化剤と表示されているだけなので、何が使われているかはわからない。
認可されている乳化剤の安全性は極めて高いとされている。
ちなみにネットで検索すると、かつて花王の食用油エコナに発がん性のあるとされるグリシドール脂肪酸エステルが”乳化剤として”使われており販売自粛となった、という情報があるが、乳化剤として使用されていたわけではなく、エコナの主成分であるジアシルグリセロールにグリシドール脂肪酸エステルも多く含まれているだけのようで、誤情報と考えられる。
(参考:wikipedia「エコナ」)
デキストリン
水分や油脂を固形として整えるために使われる。
炭水化物の一種。消化しにくいものは難消化性デキストリンと言われ、人体ではほとんど消化されない食物繊維の一種に分類される。ジャガイモなどのデンプンから加熱や酵素処理して精製される。
健康への悪影響は指摘されていない。腸の調子を整えたり、摂取後の血糖値の急激な上昇を抑えるなど好影響がある。
(参考:wikipedia「デキストリン」)
原材料に記載されないもの
以下の二つは添加物として記載しなくてもいいらしいんですが、健康への悪影響を指摘されています。
臭素酸カリウム
パンの食感を良くするために使われる。
毒性が強く発がん性があるとされ、EUや中国では食品への使用が禁止されている。日本ではパンを焼く際の高温で分解されるので、原材料に表示しなくて良いとされている。
一時期はヤマザキパンに使用されていたが、今は使われていないという回答を山崎製パン中央研究所から得たという情報もある。
表示義務がないので、ヤマザキパンを含めメーカーが使っていないかは不明。
(参考:wikipedia「臭素酸カリウム」)
ポストハーベスト農薬
収穫(ハーベスト)の後(ポスト)に、品質の保持を目的として使用される農薬。
使用される農薬の種類によっては、発がん性や奇形を誘発する疑いが指摘されているうえ、収穫後に使用されるため、残存する量も多いとされる。日本国内では収穫後の作物に農薬を使用することは禁じられているが、一部の防虫剤や防カビ剤は農薬ではなく食品添加物として認可されている。
パンに使用される小麦粉は基本的には北米などの海外産で、船による長期輸送を経て日本に輸入される。その長期輸送においても品質を維持できるようにポストハーベスト農薬が使用されている可能性はある。
ただし、北米は気温が低く、日本までの輸送も赤道付近を通らないことからカビや害虫の繁殖の危険性は低いため、ポストハーベスト農薬は使用されていないという情報もある。
また、輸入小麦は検疫所で検査され、残留農薬が基準値を超えたものは国内に流通しないようになっている。